1974年から現在に至るまで、日本人の中崎恵さん(79)は中国を79回訪問した。うち24回は山西省を訪問し、教育、植樹造林、文化などの民間交流の面で大きく貢献してきた。山西省と埼玉県が友好締結して35周年を迎えたのを機に、30日午前、同省人民政府外事僑務弁公室は、中崎さんに「国際友好交流貢献賞」を授与した。
同弁公室の巡視員・田亦軍さんは授与セレモニーで、「中日が協力して行う山西省太原市尖草坪区汾河二庫庫区生態造林緑化基地プロジェクト、中国黄土高原植被・回復山西モデル造林プロジェクトには、故・小渕恵三首相が創設した『日中緑化交流基金』500万元(約8500万円)が投じられ、生態保護林600ヘクタールが造られた。同プロジェクトが実施されてから14年の間に、中崎さんは自費で山西省を14回訪問し、小流域の総合改善、黄土高原生態回復などの面で大きな貢献をしてこられた」と紹介した。
教育、文化交流において、埼玉県日中友好協会は97年から、中崎さんと共に、山西省に■社県(■は木へんに諭のつくり)白北希望小学校、牌坊希望小学校、五台県上陽村希望小学校など、希望小学校(中国の貧困地域に民間のお金と寄付で作る学校)6校の建設を援助してきた。中崎さんは代表団を引き連れて、または一人でそれらの希望小学校を何度も訪問し、お金や物資を寄付し、教師や生徒と友好交流も行ってきた。また、山西省と埼玉県の学生の相互訪問、交流を積極的に企画してきた。