神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかり、この部屋に住んでいた白石隆弘(27)が死体遺棄容疑で逮捕された。『毎日新聞』によると、白石容疑者は自殺願望のあった東京都八王子市の23歳女性とTwitterなどのSNSで連絡をとった。容疑者は「Twitterで9人と知り合った」と供述している。かつて、「自殺サイト」が社会問題になったが、最近はSNSが自殺サイトに代わり自殺や犯罪を誘発するようになっている。
Twitterで「自殺募集」と検索すると、自殺に関する内容が大量にヒットする。SNSにこのような内容がどれだけあるか、まだわかっていない。以前、自殺募集を行う人が自殺サイトで複数の事件を起こしたことがあった。2005年、堺市の男が自殺サイトで知り合った男女3人を殺害。2008年には、自殺サイトで紹介されていた硫化水素の作り方を真似る人が続出し、社会問題になった。
日本には現在も「自殺サイト」があるが、「自殺を奨励するサイトではない」とはっきりと記され、悩みを打ち明ける場とされている。
インターネット犯罪に詳しい神戸大学大学院の森井昌克教授は、「警察や国内のサービスプロバイダーが自殺サイトを監視するが、近年はTwitterやLINEなどのSNSで直接交流するケースが増え、監視が難しくなっている」と話す。白石容疑者は「女性を強姦する目的」と供述しており、彼はSNSを乱用して自殺意思のある女性に近づいた。
警察によると、SNSなどを通じてポルノ被害を受けた児童は2016年は1736人、17年上半期は919人に達し、増加傾向にある。919人中、Twitterで被害を受けた人は237人で、3分の1に上る。また、約9割が携帯電話でのSNSで被害を受けた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月2日