トランプ氏が訪日、「堅固」に見える日米同盟

トランプ氏が訪日、「堅固」に見える日米同盟。

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発信時間:2017-11-06 09:35:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 トランプ大統領が願いどおりの外交活動を展開してくれるかについて、安倍首相は自信を持っておらず、日本に「急襲」を仕掛けることを懸念しているほどだ。

 

 トランプ大統領は5日に日本に入り、12日間に渡るアジア5カ国歴訪を正式に開始した。トランプ大統領が就任してから、日米首脳による会談は今回が4回目だ。トランプ大統領はアジア歴訪の最初の演説で、米国と日本の軍事同盟関係を称賛した。

 

 米国は(そして日本も)、日本がより高い自主性を持つアジア太平洋の同盟国になり、より重要な安全面の役割を演じることを願っているが、双方の差は日増しに顕在化している。少なくとも現段階において、トランプ政権は安倍政権が望む以上の役割を日本に演じさせようとしている。

 

 ホワイトハウスが日本という虎を檻から出す最終目的は、日本にアジア太平洋で「門前の雪かき」をさせ、中国の影響力を弱めけん制するという役目を果たさせることだ。しかし日本社会は、自国にその「重い負担」に耐える力は短期的にはなく、これに耐える必要もないと判断している。そのため日本国内の政治的な意欲では、米国の期待に応えることができない。

 

 トランプ氏が同盟の「安定性」や、世界の「リーダーシップ」をそれほど重視していない米大統領であることが問題になっている。トランプ大統領は米国の外交姿勢が他国の対米追随に影響を及ぼすことをまったく懸念しておらず、いつでも「東アジアから撤退」する姿勢を示す可能性がある。逆に自国を「米国の東アジアにおける対中対抗の代理人」にしたがっている日本にとって、この経営者出身の大統領に安全問題で日本を裏切らせないことが重要になっている。

 

 これを避けるため、安倍首相は米国、特にトランプ大統領個人に力を注ぐ方針を固めている。これによりトランプ大統領に、アジア歴訪中に日本の立場を弱めさせないようにする。安倍首相はトランプ大統領の好みに合わせ、日本の名ゴルフプレーヤー、世界ランキング4位の松山英樹氏を招待し、5日に鳴り物入りの「ゴルフ外交」を展開しようとしている。安倍首相はさらに、3日に東京で国際女性会議に出席したイヴァンカ・トランプ氏を自らエスコートした。日本メディアはこれを「2日の国賓訪問が3日に延長された」と皮肉った。

 

 しかしこれまでの経験を振り返ると、トランプ大統領に取り入れば確かに大きな効果が発揮されることが分かる。しかし今回の訪問では、対朝鮮もしくは対中政策が、米国にとって重要な問題となっている。トランプ大統領が願いどおりの外交活動を展開してくれるかについて、安倍首相は自信を持っておらず、日本に「急襲」を仕掛けることを懸念しているほどだ。

 

 トランプ大統領が外遊前に真珠湾を訪れ、アリゾナ記念館を訪問したことについて、日本国内でも疑問視する声がある。これは安倍政権と日本社会が日米関係を信頼していないことを反映しており、米日の同盟の位置付けをめぐる深い食い違いを浮き彫りにしている。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月6日


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