日本が期待を寄せる先進技術実証機「X-2」(心神)が10月31日、最後のテスト飛行を終えた。日本防衛装備庁が三菱重工名古屋航空宇宙システム製作所小牧南工場に研究開発を依頼した技術実証機で、日本が第5世代戦闘機を自主研究する技術の下地を作る。
X-2は2016年4月22日の初飛行から現在まで、名古屋小牧基地や航空自衛隊岐阜基地で各種実験・テストを含む32回の飛行を行った。計画によると、日本はX-2の試験で大量のデータを蓄積し分析した後、次世代戦闘機を独自開発するか、共同開発の道を歩むかを2018年に決定する。
32回のテスト飛行で終了になり、疑問を残した。X-2は技術実証機であり、本来ならば各種技術の検証とテスト飛行を行い、これを終えれば当然終了し次の段階に移るという見方があるが、技術実証機にしてもテスト飛行の回数があまりにも少ないという見方もある。米国の技術実証機「X-31」は500回以上のテスト飛行を終え引退した。航空産業の基礎が米国より大きく劣る日本が32回だけで「大成功」とするのは、常識に合わない。また一部のネットユーザーは、テスト飛行の終了はプロジェクト終了を意味するとした。
戦後日本の自衛隊の装備品は、米国からの援助と支援を受け生産されたものだ。日本が近年輸入している武器の9割以上が米製となっている。しかし日本による「国産戦闘機」製造の努力も続けられている。
日本が戦後に開発したF-1戦闘機が2006年に退役すると、自衛隊には純国産戦闘機がなくなった。現役の主力機種であるF-4、F-2、F-15Jの技術はすべて米国から導入されており、一部は米国からそのまま輸入されたものだ。