明仁天皇と美智子皇后
日本の現行の「皇室典範」では、皇位継承にあたっては前任天皇の崩御が前提とされ、譲位の可能性は存在しない。だが歴史的には、7世紀の奈良時代から19世紀の江戸末期まで、天皇の生前譲位は普通のことだった。2016年、明仁天皇はビデオメッセージを発表し、生前退位実現の強い願望を示した。明仁天皇は、自らも80歳を過ぎ、体力の面で衰えてきたことから、全身全霊で象徴天皇としての公務を果たせなくなるのではないかと案じていると語った。
明仁天皇は中国を訪れた最初の日本の天皇である。多くの日本人にとっては、明仁は、親しみやすく平和を愛する天皇だった。2014年12月23日の誕生日のメッセージでは、明仁天皇は、「日本が世界の中で安定した平和で健全な国」となることを呼びかけ、日本が引き続き平和の道を歩むことを呼びかけた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月5日