石垣島と周辺の島は、中国の「第一列島線」の一部だ。第一列島線は中国周辺の諸島のことで、ロシアのクリル列島から南中国海まで続く。
中国は近年、釣魚島及びその付属島嶼(日本名・尖閣諸島)の巡航に派遣する巡視船を大型化させている。石垣島海岸警備隊基地の責任者は「日本の船は無線通信で中国の船と連絡し、衝突を回避している。中国の船は大型化・現代化している」と述べた。
陸上自衛隊の広報担当者は「自衛隊は石垣島に5−600人の隊員を駐留させ、新しいミサイル施設の人手を確保しようとしている」と話した。
同地域では数十年に渡り、米軍の沖縄基地が主な軍事的プレゼンスだった。在日米軍5万人のうち約半数が沖縄基地に駐留している。
安倍首相は、日本は自己防衛の措置をさらに講じることで、米軍への依存を弱めることを主張している。その措置の一つは平和憲法の改正で、日本が軍隊を持つ権利を正式に認めることだという。
さらに安倍政権は、装備品調達と軍事基地の建設は憲法に合致する行為であると主張している。日本を防衛するためだからだ。
日本が石垣島で軍事力を拡大する計画をめぐり、島の住民5万人の間で対立が生じ、抗議運動も起きている。反対派の活動家は「軍事基地により石垣島は未来の戦闘で攻撃される標的になる。一瞬にして地図上から消されるかもしれない」と話した。
しかし石垣市の中山義隆市長は、軍事基地建設の力強い賛成者だ。中山市長は来年3月、現地議会で軍事基地建設を決定する方針だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月22日