日本の『東京新聞』は18日、「宇宙・サイバーに司令部新設へ」と題した記事を掲載し、日本政府が、宇宙・サイバー空間と電子戦の部隊を統括し、司令部機能を持つ上級部隊を、防衛省・自衛隊内に新設する方針を固めたと伝えた。来年後半に見直される防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」に盛り込まれる。近く開かれる国家安全保障会議(NSC)の4大臣会合でこの方針は了承される見通しだ。政府関係者が17日、明らかにした。
宇宙・サイバー空間は、陸海空に続く第4、第5の戦場と位置付けられている。だが、既に司令部機能のある専門組織を保有している他国軍と比べ、日本は立ち遅れている。新設には、安全保障上の新たな課題への対応を強化する狙いがある。
陸海空自衛隊で現場の部隊を指揮する上級部隊はそれぞれ、陸上総隊(来年3月新設予定)と自衛艦隊、航空総隊である。
関係者によると、今回新設される上級部隊は陸上総隊などと同格の位置付けで、宇宙とサイバー、電子戦の各専門部隊を統一管理する。司令官は将官クラスが担任し、正式名称はまだ確定していない。