宇宙空間に関しては、日本はすでに、役割を終えた人工衛星やロケットの部品、破片といった宇宙ゴミの監視などを行う米戦略軍の統合宇宙運用センターに、ノウハウを学ぶ目的で自衛官を派遣している。
日本側の構想は、宇宙ゴミの監視に加え、将来的には、米国と欧州とともに、宇宙でほかの衛星に意図的な衝突を仕掛ける「キラー衛星」の監視ネットワークの構築を目指すことにある。
サイバー空間では、日本は、サイバー防衛隊の規模を約110人から約1000人に拡大することを検討している。専守防衛の枠組みで自衛隊が他国の軍事関連施設へのサイバー攻撃を発動できるかなどについては法的議論も不可欠となる。
共同通信の18日の報道によると、日本政府の消息筋は17日、政府が防衛省内に、宇宙とサイバー空間、電子戦の脅威に対応するための指揮センターを構築する計画であることを明らかにした。
宇宙とサイバー空間、電子戦は新たな安全保障分野であり、一部の国は現在、これらの分野に対応するための行動を強化している。日本はこの分野で遅れていることから、新たな指揮センターに専門の部門を設け、この3つの分野での対応をはかる。