ロイター通信の12月13日の報道によると、トヨタ自動車とパナソニックは13日、電気自動車のバッテリーの共同開発を検討していると発表した。この提携は、パナソニックの自動車のリチウム電池分野での市場拡大とトップへのまい進を促すとみられる。パナソニックはトヨタのハイブリッド、プラグイン式ハイブリッド車にバッテリーを提供する方向で検討している。
2016年、トヨタは自社の生産ラインに電気自動車を加え、プラグイン式ハイブリッド車と燃料電池車の生産に力を入れる方針を固めた。2020年初めに電気自動車の普及を開始する計画。
パナソニックはテスラの主要バッテリー供給業車である。野村総研が発表した2017年上半期の統計によると、パナソニックのプラグイン式ハイブリッド車と電気自動車のバッテリー市場におけるシェアは29%で、そのライバルのLG化学、BYD、寧徳時代のシェアはそれぞれ13%、10%、9%となっている。
クレディ・スイス銀行アナリストのマイク・ニシムラ氏はトヨタとパナソニックの提携意向の発表について、「バッテリー開発の初期段階での自動車メーカーとの提携は、バッテリー製造業者の注文増加につながる。また、バッテリー製造業者は一部の開発と資本コストを自動車メーカーに負担させることもできる」と話した。
パナソニックはバッテリー開発を利益を倍増させるコア事業と考えており、2022年3月までに電気自動車事業での利益を2兆5000億円に増やす計画。これに向け、同社は世界範囲でバッテリー生産を拡大している。
2017年初め、パナソニックは米ネバダ州のテスラ・スーパーチャージャーステーションでバッテリーの大規模生産を開始した。そのほかに、中国の大連市にもバッテリー工場を建設する計画で、日本でも生産ラインの増設を進めている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月23日