ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は28日、日本が米国からイージス・アショアを導入することを決定したことについて、露日関係、特に平和条約締結に向けた交渉に悪影響を及ぼすことに懸念を示した。
ロシアはまた、米国が日本にミサイル迎撃システムを売却することについて、両国の「中距離核戦力全廃条約」に違反していると指摘した。
ザハロワ報道官は「これらのミサイル迎撃システムに使われるミサイル発射装置は、すべての種類のミサイルを搭載できる。これは米国側が再び条約に違反することを意味し、日本はその共謀者になる」と話した。
米国とソ連は1987年12月8日に同条約に調印した。同条約は双方に対して、射程距離500−5500キロの陸上配備型巡航ミサイル及び弾道ミサイルの保有・生産・試験を認めないと規定した。ソ連解体後、ロシアは同条約を引き続き履行すると約束した。