近年、中日の経済協力、在日中国人が経営する企業などが増加するにつれ、中国人が日本人の上司になるということも珍しくなくなっている。そして、中国人上司と日本人部下の人間関係の在り方に注目が集まっている。環球時報が報じた。
日本で教育機構を経営しているある中国人は、「よく中国に行って学生募集を行っている。その際は学校の事を校長先生や教務主任に任せている。日本人は真面目に仕事をし、自分がそこにいなくても心配する事はない。教師たちとは微信(Wechat)を使って、随時意思の疎通を図っている。微信を使って日本人従業員を管理するというのはとても実用的」と話した。
しかし、中国人上司と日本人部下の間で、文化的習慣の違いが生じることがあるというのも現実だ。日本語学校で管理職に就く中国人の中には、日本人の同僚とは考え方が大きく違ったり、溝があったりすると感じている人もいる。例えば、日本の習慣では、部下は上司に「報・連・相(ほうれんそう)」をするのが原則だ。しかし、中国人上司の場合、細かなことまでいちいち報告する必要はなく、そんなことをしていると、効率が下がり、仕事が進まないと考えていることが多い。こうして中国人上司は、毎日、たくさんの部下と話し合いをするのが苦しいことだと感じている。
路さんは、東京新宿にある日本語学校で事務局長をしており、部下には日本人もいれば、中国人もおり、「仕事の仕方は、中国人と日本人に対してケースバイケースで接しなければならない」とした。中国人は、臨機応変であるのに対して、日本人はマニュアル通りにすることを好む。路さんは仕事を通して、中日の文化の違いを身をもって知り、日本人は責任感やチームワークを重視すると感じている。一方、祝祭日になると、用事があっても、日本人なら連絡すると申し訳ないと感じるものの、中国人なら気兼ねなく連絡できるという。