2017年、世界経済はゆっくりと成長し、株価が上昇した。コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)共同創始者のヘンリー・クラビス氏は日本メディアの取材に応じ、2018年について語った。
『日本経済新聞』によると、クラビス氏は、日本企業の競争力は明らかに低下しており、まず「商品製造」への依存から脱却し、伝統の製造業を人口の多い中国やマレーシアに任せるべきだとの見解を示した。日本は高付加価値の商品に専念し、内向的な思考を改め、生産効率を高めるべきだという。
また、「日本に隣国の中国を見てもらいたい。EC最大手のアリババとテンセントは著しい成長を遂げている。これはイノベーションによるもので、資金は重要だが、それに加えて有効利用した成長の原動力が失敗を恐れない経営と多様性にある。リスクを負担する経営が奨励され、失敗から教訓をくみ取るという企業文化が備わっている」と述べた。
一方、日本企業については悲観視はしていないが、「世界範囲で言えば、日本の教育レベルは非常に高く、優秀な人材も多い。非コア業務を断念すれば、経営資源をコア業務のイノベーションに集中させ、競争力を高めることができる。最近、大手企業の経営者の意識も変わっている。業務開始後は私たちのような基金の出番で、全世界の情報網を通じて新しい成長の機会を提供する」と話した。
ヘンリー・クラビス氏(73)は世界最大のプライベート・エクイティ・ファンドの1つコールバーグ・クラビス・ロバーツの創始者兼パートナーで、世界の110社超に投資している。個人資産は55億元。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月6日