日本外相がインド洋3カ国を訪問 「中国の影響」のけん制を念頭に

日本外相がインド洋3カ国を訪問 「中国の影響」のけん制を念頭に。

タグ:インフラ 援助 インド太平洋戦略 発展

発信時間:2018-01-08 10:00:35 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新年になり一週間が過ぎるが、日本の河野太郎外相は2018年初の外遊を終えた。河野外相は4−6日にかけて休むことなくパキスタン、スリランカ、モルディブを訪問し、このインド洋地域3カ国にインフラ援助を約束し、かつ安倍政権の「自由で開かれたインド太平洋戦略」への支持を求めた。

 

 6日のモルディブ訪問は、今回の外遊で最も注目を集めた。7日付日本経済新聞によると、このインド洋の島国は日本の重要なシーレーン付近に位置するが、日本の首相が訪問したことはない。日本の外相による訪問も今回が初。河野外相とモルディブのアーシム外相は、大海原に囲まれたモルディブのレジャー島で昼食を共にした。その後、河野外相は青空の下、記者団を前にし「今回は日本とモルディブの関係を構築する会談を実現した」と話した。

 

 共同通信によると、河野外相の最大の目的は、安倍首相が掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」の説明と、その支持を集めることだ。河野外相はモルディブが日本にとって重要な国であり、同戦略の実現に向け協力関係をさらに強化したいと強調した。報道によると、河野外相はモルディブの発展に積極的に貢献する姿勢を示した。双方は両国の政治・経済・文化など広い範囲の協力を推進し、局長級政策対話の実施を促すことを決定した。NHKの報道によると、河野外相はアーシム外相との会談後、モルディブを含む一部の国が中国への経済援助の要請を検討しているが、日本はこれらの国に経済援助を提供する方法などについて米国などと協議する必要があると述べた。

 

 朝日新聞は「中国急接近のモルディブ、河野外相が訪問 関係強化図る」と題した記事の中で「シーレーン上の要衝にあるスリランカは、一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)構想を進める中国に急接近している。この観光業を主要産業とする国に、中国からは年間約36万人の観光客が訪れるが、日本からは約4万人のみ」と伝えた。河野外相は6日、記者団に対して「中国の(モルディブにおける)投資とプロジェクト数は日本の数倍だ。両国(日本とモルディブ)の関係を強化するためには、援助だけではなく、外相も何度も足を運ぶべきだ」と話した。


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