日本のカヌー選手、ライバルの飲み物に禁止薬物を混入

日本のカヌー選手、ライバルの飲み物に禁止薬物を混入。9日、日本のスポーツ界のスキャンダルが発覚した。2020年東京五輪の出場権を手にするため、あるカヌー選手がライバルに禁止薬物を混入し、8年間の資格停止処分を受けた…

タグ:スポーツ 東京五輪 カヌー ライバル 禁止薬物

発信時間:2018-01-10 14:37:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 9日、日本のスポーツ界のスキャンダルが発覚した。2020年東京五輪の出場権を手にするため、あるカヌー選手がライバルに禁止薬物を混入し、8年間の資格停止処分を受けた。

 

 日本カヌー連盟は同日、昨年9月のカヌー・スプリントの日本選手権で、鈴木康大選手(32)が若手の小松正治選手の飲み物に筋力増強剤を混入し、後者に陽性反応が出たと発表した。小松選手は暫定的な資格停止処分を受けたが、禁止薬物を服用していないと否定した。日本カヌー連盟と日本アンチ・ドーピング機構は本件について調査を展開した。

 

 朝日新聞の記事によると、鈴木選手は良心の呵責に耐えられなくなり、禁止薬物を混入したことを自ら認め、被害選手に謝罪した。鈴木選手は調査を受けた際に、2020年東京五輪に出場したいが若い選手に追い越され、ライバルを陥れようとしたと述べた。禁止薬物はネット通販で購入したという。

 

 両選手は昨年チェコで行われたカヌー・スプリント世界選手権に出場した、日本トップクラスの選手だ。鈴木選手は若い頃から国内チャンピオンに何度も輝いており、アジア競技大会では表彰台に立ったこともあるが、五輪とは無縁だった。2016年のリオ五輪の出場を逃すと一時引退し、家族の説得を受け競技場に復帰した。

 

 鈴木選手はライバルの飲み物に薬物を混入したほか、別の選手の試合・練習用具を盗み、破壊したことも認めた。日本アンチ・ドーピング機構は9日、鈴木選手に8年の資格停止処分を科し、小松選手の暫定処分を取り消し、陽性反応の記録を削除すると発表した。

 

 同機構は、悪意で他者に薬を投与するドーピング事件は日本初だとした。日本カヌー連盟は9日に記者会見を開き、鈴木選手の行為は「スポーツマンシップを傷つけるもの」と称した。同連盟は指導不足を謝罪し、鈴木選手を連盟から「除名」することを検討すると発表した。

 

 スポーツ庁の鈴木大地長官は「これは日本のスポーツ史上、かつてない悪質な事件であり、非常に遺憾だ」と述べた。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月10日

 

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