日本の安倍晋三首相は14日にリトアニアで、第二次大戦中にユダヤ人を救った日本の外交官、杉原千畝の記念館を訪れ、誇りに思うと発言した。安倍首相は欧州6カ国を歴訪中。歴史問題でアジアの隣国から疑問視されるが、安倍首相はこのような「歴史のエピソード」を利用することで、リトアニアなどの欧州諸国との関係を強化し、「地球儀を俯瞰する外交」を推進しようとしている。
共同通信によると、安倍首相は12日に訪欧を開始し、エストニア、ラトビアを訪問した後、13日よりリトアニア訪問を開始した。14日午前にはリトアニア第2の都市カウナスに向かい、第二次大戦中の日本領事館旧跡を訪問した。この旧跡は杉原記念館に改築されている。杉原千畝は「日本のシンドラー」と呼ばれた。日本の領事だった杉原は1940年、数千人のユダヤ人にビザを発給し、ナチスの迫害から逃れさせた。
安倍氏は初めて同記念館を訪問した日本の首相で、国内で首相として靖国神社を訪問したことがあるため、この行動は「精神分裂」のような印象を与える。ロイター通信は「第二次大戦後、日本の多くの元首脳が戦犯として処罰を受けた。昨年8月の日本の降伏記念日に、安倍首相は靖国神社に供え物を奉納し、中韓などの隣国から批判された」と伝えた。
安倍首相の今回の訪問は、日本国内でも一部から疑問視されている。テレビ朝日によると、与党・自民党内では、安倍首相は中国を始めとする隣国との関係を改善していないが、急いで遠くの欧州を歴訪する必要はあったのかという声があるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月16日