第9回中日高級事務レベル海洋協議が19、20両日に日本・仙台市で開催された。中国側から外交部(外務省)、中央外事活動委員会弁公室、国防部(国防省)、公安部(公安省)、自然資源部(自然資源省)、生態環境部(生態環境省)、交通運輸部(交通運輸省)、農業農村部(農業農村省)、中国海警局、中国地質調査局、日本側から外務省、内閣府、水産庁、資源エネルギー庁、国土交通省、海上保安庁、環境省、文部科学省、防衛省が参加した。外交部ウェブサイトが伝えた。
双方は全体会議と、「政治及び法律」「海上防衛」「海上法執行及び海上安全」「海洋経済」の4つのワーキンググループ会議を開き、東中国海に関する問題について意見交換し、海洋協力のあり方について検討した。
(1)双方は、防衛当局間の海空連絡メカニズムの構築及び早期運用開始について更なる前進を得た。双方は、準備作業の加速で同意した。双方は、引き続き防衛当局間の交流を強化し、相互信頼を増進することで一致した。
(2)中国公安部辺防管理局と日本海上保安庁は、双方の署名した議事録に基づき、密輸、密航、麻薬取引など越境犯罪の防止・取締り分野における協力を引き続き実施し、適切な時期に専門家の相互訪問を実施することで一致した。
(3)中国海警局と日本海上保安庁は引き続き両国の海上法執行機関間の協力と交流を強化することで一致した。
(4)双方は2018年後半に日本で中日海洋ごみ協力専門家対話プラットフォーム第2回会合及び第2回中日海洋ごみシンポジウムを開くこと、2018年秋に引き続き海洋ごみ共同調査を実施し、協力・研究を一層推進することを決めた。
(5)双方は、両国の海上交通当局が年内に「中日海運政策フォーラム」を再開することを歓迎し、引き続き船舶安全検査及び船舶汚染防止などの海事分野で協力を強化することで一致した。
(6)双方は、中日海上捜索・救助協定の早期署名に向けて具体的な意見交換をした。
(7)双方は、さらに踏み込んだ議論を通じて漁業協力を強化し、漁業の安定的で健全な発展を促進することを確認した。
(8)双方は、海洋地質科学分野の協力・研究についてさらなる意見交換をし、これについて意思疎通を強化し、理解を増進することで一致した。
(9)双方は、東中国海問題の原則合意に関連する問題について意思疎通・交流を強化することで一致した。
(10)双方は、第10回中日高級事務レベル海洋協議を今年後半に中国で開催することで基本的に一致した。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年4月23日