日本の希望、民進両党の合流による新党「国民民主党」が7日、東京都内のホテルで結党大会を開き、旗揚げした。大会で希望代表の玉木雄一郎、民進代表の大塚耕平両氏を共同代表に選出された。玉木氏らは来年の統一地方選や参院選を見据え、安倍政権との対決姿勢を鮮明にした。共同通信が伝えた。
民進に離党届を提出した27人のうち10人は立憲民主党に入党届を出した。立民は原則受け入れる構えで、野党側の国会運営などの主導権は立民が引き続き握る。希望の松沢成文氏らは分党し「希望の党」の名称を引き継ぐ。
新党の幹事長、国対委員長は希望から古川元久、泉健太両氏をそれぞれ起用。代表代行、幹事長代行には民進の原口一博、増子輝彦両氏を充て、バランスを取った。
結党宣言では「生活者の立場と熟議の民主主義を重んじる勢力の中心となる」と表明。綱領は「穏健保守からリベラルまでを包摂する国民が主役の改革中道政党をつくる」とした。
玉木氏は結党大会で、政府の一連のスキャンダルについて「政府を監督し問題を解明するのが野党の職責だ」と強調し、統一地方選と参院選の準備を進めるよう呼びかけた。
新党に加入した62議員のうち、36人が希望(いずれも衆院議員)、26人が民進(衆院議員3人、参院議員23人)からの入党。希望の樽床伸二元総務相、民進の野田佳彦元首相らは新党に加入しなかった。民進の小川敏夫参院議員会長らは離党届を提出し、立民への入党を申請した。
新党の略称は「国民」で、民進を存続政党とし、希望の解散・加入による「存続合併」により旗揚げした。希望は総務相に解散申請を提出し、受理されている。新党は8日に結党の申請を出す見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月8日