最高経営責任者(CDO)や最高技術責任者(CTO)も米国帰りの若手だ。
同社にとって自動運転のライバルであるベンチャー企業「星行科技」も今月中旬、1億2800万ドルの資金調達に成功した。佟顕喬CEOやCTOもそれぞれ米バージニア工科大、米スタンフォード大の博士課程を修了している。
中国ではいま、こうした海外帰りの若手エリートが高度な技術や経営手法を留学先で学び、帰国して新しいビジネスを生み出す源泉となっている。その中から中国配車サービス最大手の滴滴出行の柳青・総裁(米ハーバード大)や、インターネット出前注文最大手・美団網の王興CEO(米デラウェア大)といった気鋭の経営者も生まれた。
古い中国をネットの力で大きく変えたのは、アリババ、テンセント、百度であることは疑いない。しかし百度の李彦宏董事長も50歳、最も若いテンセントの馬化騰CEOも47歳になる。
彼らが中国を変えた第1世代だとするなら、その後を受け継ぐ帰国組のニューエリートの第2世代が、さらなる驚きをこの国にもたらすのは時間の問題だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月2日