日本政府の官僚は4日、在日米軍の2機のCV-22型輸送機「オスプレイ」が同日午後、日本南西部の鹿児島県の民営空港に緊急着陸したと発表した。
防衛省の官僚によると、米空軍の5機のオスプレイ輸送機は同日午前、東京都内の在日米軍横田基地を離陸し、山口県の岩国基地を経由し、沖縄県の嘉手納基地に向かった。
うち2機は15時頃に鹿児島県の奄美空港に着陸。負傷者と機体の破損はなかった。
在日米軍は、2機は第353特殊作戦群に所属し、1機の飛行システムのアラームが鳴り、2機が緊急着陸したと説明。同日晩、うち1機は奄美空港を離陸し嘉手納基地に着陸した。
今回の出来事は奄美空港の民間機の離着陸には影響しなかったが、地元住民を驚かせた。ある市民は、「オスプレイにまた問題が発生したのかと思った。本当に怖い」と話した。
オスプレイが奄美空港に着陸したのは今回が初めてではない。2017年6月、同輸送機は奄美空港に3回緊急着陸している。小野寺五典防衛相は、「在日米軍に安全措置の強化を要請する」と述べた。
多機能ティルトローター「オスプレイ」は米国のベル・ヘリコプター社とボーイング社が共同開発し、垂直離着陸または短距離離着陸が可能で、伝統的なヘリコプターと長距離高速ターボプロップ機の能力を兼ね備えている。
同輸送機は日本配備後に何度も問題が発生している。2017年8月、米軍普天間基地所属のオスプレイが大分空港に緊急着陸。パイロットが着陸前に管制塔に連絡し、エンジン故障を報告した。2016年12月、米軍のオスプレイが沖縄県付近の海上に着陸し、2人の乗組員が負傷した。2015年3月、オスプレイのアルミプレートが飛行中に落下した。落下地点はわかっていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月6日