日本の広島市の松井一実市長は1日の記者会見で、原爆の日の8月6日に平和記念式典で読む平和宣言の骨子を発表した。核兵器を巡る現状を、被爆者の思いが広がりつつあると評価しながらも、「世界で自国第一主義が台頭し、冷戦期の緊張関係が再現しかねない」と懸念を表明する。共同通信が1日、伝えた。
宣言は昨年成立した核兵器禁止条約を「核なき世界への一里塚」とするよう主張。日本政府には国際社会が核廃絶に向け、対話と協調を進めるため役割を果たすよう求める。
朝鮮半島の非核化について、市民社会は緊張緩和が今後も平和裏に進むことを心から希望していると述べる。
宣言はまた当時20歳だった被爆者2人の経験を引用し、人類は歴史を忘れ過ちを犯すとし、「広島(の被爆の歴史)を伝え続け、各国政府に理性的な行動で核廃絶を続けさせなければならない」と呼びかける。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年8月2日