日本が電子戦機を導入、中国を念頭に=米誌

日本が電子戦機を導入、中国を念頭に=米誌。日本は他国への電子戦の手段の発展を検討しており、自衛隊内部の電子情報の供給・分析を促進している。これらの情報は「日本空中・宇宙防衛地上ステーション」ネットワークに収集・保存される…

タグ:電子戦 戦闘機 レーダー ジェット

発信時間:2018-09-13 13:55:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 電子戦機は空の戦力の「倍増装置」と呼ばれている。日本は米国のステルス戦闘機の導入に力を入れる一方で、電子戦機の配備を加速している。またアメリカ国防安全保障協力局が日本への輸出を認めた9機のE-2Dアドバンスドホークアイにより、日本はアジア最大の早期警戒機チームを持つことになる。これらの目的が中国海軍・空軍のけん制であることは明らかだ。


 電子進攻能力を見据える日本


 米国のオンライン雑誌「ザ・ディプロマット」は10日、「電子戦の準備を整える日本」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。


 日本は他国への電子戦の手段の発展を検討しており、自衛隊内部の電子情報の供給・分析を促進している。これらの情報は「日本空中・宇宙防衛地上ステーション」ネットワークに収集・保存される。これは自動化された警報・防空指揮制御システムで、自衛隊のより効果的な電子攻撃の展開を促す。


 日本はF-15戦闘機を約200機持つが、ステルス能力がない。日本は2019年度にこれらのF-15を改良し、レーダーに捕捉されにくくすることで、敵のレーダーへの干渉と電子攻撃の防御に使えるようにする予定だ。また日本は先進的な電子攻撃機の調達を検討中だ。これは数百キロ内の敵の防空・指揮システムを妨害・破壊できる。有力候補機はEA-18Gグラウラー電子戦機で、高出力無線周波パルスによりレーダーと通信システムを妨害できる。さらに日本は対輻射源ミサイルでレーダー施設を破壊できる。また航空自衛隊のC-2輸送機、もしくは民間用大型ジェット機を電子攻撃機に改造することも検討している。


 先進的な電子戦能力は、日本版の接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を強化する。その目的は、「日本に干渉する中国海軍・空軍へのけん制」だ。最も重要なのは、電子戦能力の強化により他国の「コスト効果計算」を複雑にすることだ。これは他国の先制攻撃の阻止を促し、領域拒否能力により抑止力を強化できる。


 電子戦システムを発展させる日本は、主に中国を念頭に置いている。中国のA2/AD戦略は長距離ミサイル、軍機、艦艇、潜水艦によって構成する防御システムで、米軍によるインド太平洋地域の特定エリアへの干渉の防止を目的としている。標的を捕捉し連携し攻撃するため、解放軍の全システムは電磁スペクトルの中で稼働するセンサーと通信システムを必要とする。解放軍も電子戦機を非常に重視しており、J-10Dなどの電子戦機を開発中だ。今年6月には南中国海で電子戦装備品の試験を行った。

 

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