日本初の水星探査機が打ち上げ、水星まで7年

日本初の水星探査機が打ち上げ、水星まで7年。

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発信時間:2018-10-21 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 昔の人が水星の存在を知ってから、探査が困難なため、どのように形成されたか、どのような物質でできているかは明らかになっていない。日本の共同通信社の15日の報道によると、多くの謎を解明するため、日本の探査機が20日、欧州の探査機とともに初めて南米のフランス領ギアナから打ち上げられる。この構想はすでに21年が経過し、水星に到着するまでまだ7年かかり、非常に長い旅となる。

 

 水星は眩しい太陽の近くにあり、地球から見える時間は短く、望遠鏡で見るにしても様々な障害が存在する。また、探査機で近づくのも困難で、強い太陽光と高温が妨げになっているほか、太陽を何周もまわりながら水星に近づいていくにも多くの時間と燃料を要する。

 

 報道によると、過去には米国が打ち上げた「マリナー10」と「メッセンジャー」がそれぞれ1974年から1975年と2011年から2015年に探査を試みた。今回、日欧が共同で実施する「ベピコロンボ」は米国以外で初めての探査計画となる。名称は「マリナー10」の探査に貢献した数学者の名前からつけられた。

 

 水星は地球と同じで磁場が存在する惑星。体積は小さいが重く、巨大な金属核、溶解、対流が存在する可能性が高い。今回の探査は磁場と表面を調査し、水星の内部構造と変化の歴史を明らかにする計画。

 

 2基からなる探査機集合体は運搬ロケット「アリアン5」で打ち上げられ、日本の小惑星探査機「はやぶさ」でも検証済みの高効率イオンエンジンを使って地球を出発し、90億キロメートル飛行し、2025年末に水星付近に到達する。その後、2基は分離し、水星をまわる異なる軌道で1年かけて情報を収集する。

 

 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機「みお」は水星の周りにある磁気圏と極めて薄い大気の分布と移動を調査し、レンズで太陽光を集めるなどの耐熱措置を行う。欧州宇宙機関(ESA)の水星表面探査機(MPO)はカメラ、高度計、放射線などのセンサーを使って水星表面の地形とそこに含まれる鉱物を調査する。

 

 日本側責任者のJAXAの早川基教授は、地球や火星と同じ岩石で構成される水星の歴史がわかれば、太陽系の他の惑星の形成について知る手がかりになるとの見解を示す。


 同計画は1997年から討論を開始し、もともとは日本が単独で打ち上げる計画だったが、途中で欧州と提携し、何度も延期されてようやく打ち上げが実現した。早川氏は、「ようやくマラソンのスタート地点に立てた」と話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年10月21日


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