中国国際航空宇宙博覧会(珠海エアショー)が6日、広東省珠海市で開幕した。博覧会には中国の先進的な武器が集結した。最新鋭のJ-20ステルス戦闘機3機がデモ飛行を行い、国産新型エンジンを搭載した戦闘機が姿を現し、世界最大級の水陸両用機と大型輸送機も登場した。
シンガポール華字紙・聯合早報(電子版)は7日、開幕式には中国国産のベクトルエンジンを搭載したJ-10B戦闘機が、「落ち葉」「コブラ」などの難易度の高い動作を披露したと伝えた。これは中国国産エンジン技術が重要な進展を実現し、実用化の段階に入ったことを意味するという。
軍事専門家の宋忠平氏は、すでに新型機とは呼べないJ-10Bが今回の航空ショーの見所になったが、これは中国国産の軸対称ベクトルエンジンの性能を検証する必要があったためと分析した。
報道によると、珠海エアショーでは軍機、無人機、ロケット、装甲車などの先進的な装備品のほか、中国航天科工集団が開発するCM-401など複数のミサイルが展示された。
軍事専門家の杜文龍氏は、この高速・高機動弾道ミサイルは急襲能力が非常に高く、米軍のアーレイ・バーク級駆逐艦でもこの対艦ミサイルの迎撃が困難だと指摘した。
7日付日本経済新聞は、次のように伝えた。「J-20がやってきます」。会場にアナウンスが響くと、観衆から歓声が上がった。3機のJ-20が姿を現し、旋回や急上昇などの動作を行った。