日本の産経新聞は先ほど日本防衛省の消息筋の話として、日本がジブチに恒久の軍事基地を建設することを検討中と伝えた。すべてが順調であれば、これは日本にとって戦後初の海外軍事基地になる。
ジブチは遠く離れたアフリカにあるが、この基地は日本にとって「意義重大」だ。政治面で、これは日本がアフリカで影響力を構築・拡大するための前線基地になり、かつ日本の軍事力の海外進出の重要な象徴になる。日本も同盟国も、日本が一日も早くこの一歩を踏み出すことを促している。
経済面で、スムーズで安全なシーレンの確保は、日本のジブチ基地の重要な職責だ。ロシアのニェザヴィーシマヤ・ガゼータ紙は今年10月17日、ジブチは太平洋地域からスエズ運河を通り欧州沿岸に至る重要な物流ルートであるため、日本の防衛部門が現地に入居するのは、経済的利益を守る必要性があるためと伝えた。アフリカの原材料を必要としていることから、日本がこれでストップすることはない。
軍事面で、ジブチ基地は日本の軍事戦略の展開を示している。産経新聞によると、ジブチはインド洋と地中海を結ぶ航路の重要な位置にあり、海外軍事基地という存在そのものに極めて高い価値がある。そのため日本はジブチ基地を拠点とし、「海賊対策」を口実にインド洋における軍事的な存在感を強めることができる。さらに日本とインド政府は今年8月にニューデリーで開かれた両国の防衛相会談で、基地共有について専門的に議論した。この物品役務相互提供協定(ACSA)は、インド軍と自衛隊が相手国の軍事基地を使用し、後方支援を行うことを認める。具体的に言うならば、インド海軍は日本のジブチ基地を使用でき、日本の海上自衛隊もインドのアンダマン・ニコバル諸島の軍事施設、その他の海上施設を使用できるようになる。これは双方のインド洋における軍事協力を大幅に拡大する。
日本のジブチにおける軍事基地拡大には、もう一つの重要な戦略的意図がある。これはつまり、中国への対応だ。日本側は、「中国がジブチのインフラ整備への投資を拡大している。日本は影響力を高めるべき時を迎えた」としている。
また日本はジブチ基地の職責拡大に関する議論を重ねており、関連内容を年末に見直される「防衛計画の大綱」に盛り込もうとしている。毎日新聞はこれについて、「目的はインド洋で活動を活発化させる中国をけん制し、日本の存在感をアピールすることだ」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月15日