マイク・ペンス米副大統領は13日に、日本の安倍晋三首相と会談した。二国間貿易協定や、朝鮮半島の非核化などについて議論した。
ペンス氏は日本で、米国に向けたさらなる市場開放により、二国間貿易の「不均衡」を調整するよう求めた。安倍氏は朝鮮への圧力を強化し、核開発を放棄させるよう求めた。
ペンス氏は日本の首都・東京で「日本は米国の同盟国、友人でもあり、二国間貿易の不均衡を解消するためさらなる措置を講じるべきだ。日本は米国にとって不可欠な貿易パートナーだ。米日の貿易不均衡は長期に渡る」と話した。
日本市場が米国の製品とサービスに壁を設けていると指摘するペンス氏は、米日はこの数年で経済対話により一部の問題を解消したが、「自由で公平で互恵的な貿易の最良のチャンスは、二国間貿易協定から得られる」と述べた。
ペンス氏はワシントン・ポスト紙の記事の中で、米国側は日本側と「歴史的」な貿易交渉を間もなく開始するとした。
米国側は日本に、牛肉やコメなどの農産物市場の開放を求めており、日本への自動車輸出を拡大しようとしている。
ペンス氏と安倍氏は、エネルギー、インフラ整備、デジタル化などの分野での協力推進を継続することで合意した。安倍氏は、日本は互恵の貿易・投資を拡大し、自由で開かれた地域経済発展を目指したいと表明した。
共同通信によると、日本側は米国の中間選挙で与党・共和党が下院で過半数割れとなったため、トランプ政権が貿易面で日本側に強硬な立場になり、政治の成果を手にしようとすることを懸念している。