粤港澳大湾区、1時間経済圏に期待=日本メディア

粤港澳大湾区、1時間経済圏に期待=日本メディア。粤港澳地区が1時間以内で結ばれることで連携が深まり、日本の東京や米サンフランシスコといった国際的なベイエリアに並ぼうとしている…

タグ:香港 高速鉄道 観光 

発信時間:2018-11-22 11:27:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中国経済の改革開放の象徴とされる南部の街、広東省深セン市。その深センを抱える広東省と香港、マカオのベイエリア「粤港澳大湾区(広州、仏山、肇慶、深セン、東莞、恵州、珠海、中山、江門の9市と香港、澳門両特別行政区によって構成される都市圏)」が、国家戦略で急速に進む。9月に香港と広東省広州市を結ぶ高速鉄道が開通し、10月には香港、マカオ、広東省珠海市の3地域が海上橋でつながった。域内総生産(GDP)で韓国やオーストラリアをしのぐ巨大な経済圏が生まれ、移動も1時間以内でできるようになった。企業も熱い視線を送っている。20日付日本経済新聞が伝えた。


 「とても壮観でまるで海の中にいるようだ。便利なので使い続けたい」。香港の50代の女性会社員の翁さんは、開通したばかりの「港珠澳大橋」を使ってマカオを訪れた。これまで香港〜マカオ間はフェリーで1時間だった。だが全長55キロメートルにも及ぶ開通した橋を使えば、バスで35分ほどでマカオに行けるようになった。


 香港から珠海へのアクセスはより便利になった。従来は陸路で4時間以上はかかったが、橋の開通でわずか45分ほどで行けるようになった。


 香港特別行政区政府によると、橋が開通して間もない11月4日は、橋の利用者が10万人を超えた。


 粤港澳地区が1時間以内で結ばれることで連携が深まり、日本の東京や米サンフランシスコといった国際的なベイエリアに並ぼうとしている。さらには、香港と本土の結びつきの強化も、インフラの充実で急とうとしている。。


 高速鉄道も幸先の良いスタートを切り、中国の国慶節の大型連休中に高速鉄道を使って香港と中国本土の間を往来した人は、1日平均6万5千人にのぼる。うち76%を本土客が占めた。


 中国中信証券の楊帆氏は、「ベイエリアのGDPは2018年に7%伸び、東京ベイエリアの経済規模を上回る可能性が高い」と判断した。ベイエリアのGDPは約1.4兆ドルで、潜在力から企業も動き始めた。


 中国のオンライン医療サービス大手の「微医」は、本土・香港住民が域内の病院を利用できるサービス「ベイエリア・ヘルスケア・プラットフォーム」を近く開始する。まず79病院が参加し、患者の情報を共有し、インターネットを通じて診療する。香港の高度に発展する医療を希望する本土住民や、中国医学に関心がある香港住民の利用を見込んでいる。


 粤港澳大湾区は人口約6900万人の巨大市場だ。英HSBCは2025年までに域内の個人消費が倍増すると予想。香港の化粧品小売りの莎莎国際は本土客を狙って、現在ある合計約120の店舗を速やかに1.5倍に増やす計画を立てている。


 巨大なインフラを生かして都市間の連携を強めるには、政策面の一段の工夫も必要になりそうだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年11月22日

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