「中国・日本・韓国と聞いて最初に思い浮かべるのは何か」という設問について、全体的に見ると3カ国の回答者は中立的な印象の答えが中心で、これに悪い印象が続き、良い印象は少なかった。日本の52.9%、韓国の56.2%が中国について最初に思い浮かべるのは、「人が多い、面積が広い、旅行、都市、食べ物、中国製品」といった中立的な印象となっている。日本の34.7%、韓国の32.5%が中国について最初に思い浮かべるのは、「環境汚染、偽造品・廉価品、領土問題、反日感情」といった悪い印象。「中国経済が急成長中、数千年の歴史と文化を持つ」といった中国の良い印象を最初に思い浮かべるとしたのは、日本は8.5%、韓国は3.4%のみ。
中国の回答者の60.9%、観光の24.5%が日本について最初に思い浮かべるのは、「旅行、都市、製品・ブランド、アニメ、テレビ番組及び文化」といった中立的な印象。中国の29.3%、韓国の52.4%は「歴史問題、自然災害や原発事故、歴史歪曲、日和見主義」といった悪い印象。
中国の回答者の69%、日本の44.9%が韓国について最初に思い浮かべるのは、「料理、整形、美容及び化粧品、企業及び製品」といった中立的な印象。中国の12.9%、日本の34.7%は「歴史問題、社会の腐敗、THAAD配備問題」といった悪い印象。
回答者の年齢層を分析すると、20代の若者は60代よりも相手国への親近度が高く、悪い印象が弱い。この現象は特に、中国と日本の親近度に見られる。この流れに基づき、3カ国の若い世代は相手国に対して、より開放的な態度を持つと予想できる。
多くの回答者は「3カ国の協力への認識」について、二国間協力の他に3カ国間の協力も必要と判断した。「歴史・領土問題などを置いておき未来志向になって見るならば、3カ国の協力を維持するべきという観点に同意するか」という設問に「はい」と回答した割合は、中国は86.5%、日本は84.3%、韓国は87.8%となった。3カ国の最も協力すべき分野については、環境汚染対策が74.1%と最多で、これに経済(67.7%)、グリーンエネルギー(64.9%)が続いた。
また3カ国の国民の3カ国協力枠組みへの認知度も低く、中日韓三国協力事務局について「聞いたことがない」は83%、中日韓首脳会議メカニズムについて「聞いたことはない」は52.9%だった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月14日