【懸念も】
石井氏は記者に対し、日本と米国側の調整は空域の返還を求めるものではなく、民間航空機が米軍管制空域を通過する際に、日本側の管制を受けるよう求めているだけと話した。
日本政府筋によると、米国側は日本側の要請に応じているが、調整は緩慢だ。双方はいかに効果的に飛行ルートを管制するかといった問題をめぐり食い違いを残している。
新ルートが都心を通過するため、多くの住民は部品落下や騒音を懸念している。国交省は今月から来月2月まで、東京、埼玉県、神奈川県で説明会を開き、住民側に理解を求める。
東京及び周辺地域の住民は長年に渡り、横田基地に苦しめられている。東京の裁判所は11月末、横田基地の騒音が近隣住民の日常生活を妨げているとして、原告側144人の住民に計9567万円の賠償金を支払うよう日本政府に命じた。
米軍の輸送機「オスプレイ」5機が今年4月、横田基地に到着した。オスプレイの活動は7月以降に大幅に増加し、離着陸や低空浮遊などの訓練を行い、住民が反発している。現地の住民は抗議デモを行い、日本政府と米軍に事故が多発しているオスプレイの配備取り消しを求めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年12月20日