中国の程永華駐日大使の離任レセプションが7日夕方、東京の有名ホテル「ホテルニューオータニ」で開かれた。日本の政界、経済界、文化界、学術界、メディア界などから1000人弱が出席した。安倍晋三首相と昭恵夫人も出席し、程氏と汪婉夫人がホテルの入口で出迎えた。
レセプションが始まると、程氏が先にあいさつした。「私は間もなく駐日大使の9年3カ月の任期を終え中国に戻る。この数週間に渡る皆さまからの深い心づくしに感動している。これほど多くの親しい顔を見て、私は離れがたい気持ちでいっぱいだ」と述べ、次のように続けた。
最も忘れがたいのは、中日関係が順調であっても逆境であっても信念を貫き、中日両国の交流と協力に終始取り組んできた各界の識者だ。彼らは両国社会の相互理解と信頼の架け橋を築くため努力し、互恵協力のルートを切り開き、中日関係の発展に尽きることなき動力を提供した。最も喜ばしいことは、駐日大使として中日両国の関係者と共に、中日関係が国交正常化以降で最も厳しい時期を乗り越え、正しい軌道に戻るよう促せたことだ。中日の平和・友好・協力事業が再出発し、新たな発展を続けた。長年に渡り中日外交関係の最前線に立ったことで、私はさまざまな角度から中日両国のつながりが日増しに緊密になり、相互依存が日増しに深まり、真の戦略的互恵関係が形成されつつあることを実感している。私はまた中日関係の重要性が、誰かが相手国を好むもしくは嫌うことで変わることはなく、中日関係の安定と健全な発展が双方にとって有利であることを両国社会が十分に認識することを願う。双方が中日の4つの政治文書と4つの原則的共通認識の精神をしっかり遵守し、中日関係の発展の方向を建設的に把握すれば、両国関係の新たな未来を切り開くことができるはずだ。
その後、安倍氏が約6分間に渡りあいさつし、次のように述べた。
程氏は任期が最も長い駐日大使であり、過去9年以上に渡り両国関係の発展に架け橋としての重要な力を発揮したことに敬意を表する。特に両国関係が低迷するなか、程氏は流暢な日本語と広い人脈を使い、両国関係の発展に多大な貢献を成し遂げた。双方の共同の努力により、日中関係は昨年、正しい軌道に戻った。日中関係は新たな発展のチャンスを迎えている。日本は5月1日に令和に入り、中国は10月1日に新中国成立70周年を迎える。両国が政治、経済、文化、青少年、地方などの分野で交流を深め、日中関係がより大きな発展を手にすることに期待する。
続いて、福田康夫元首相、二階俊博自民党幹事長、山口那津男公明党代表、榊原定征経団連名誉会長、丹羽宇一郎日本中国友好協会会長が、程氏との仕事を通じた友情を振り返った。
レセプションに出席した日本主流メディアの記者は、環球時報の記者に「日本の首相、複数の閣僚、多くの国会議員が海外の駐日大使の離任会合に出席するのは極めて異例だ。これは程大使が両国関係の発展に貢献したためであり、また日本の各界が日中関係のさらなる発展を切に願っていることを反映している」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年5月8日