12日付『星条旗新聞』によると、米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」と日本海上自衛隊のヘリ空母「いずも」が10日より、南中国海で合同演習を行っている。専門家によると、米日は対潜訓練を行う可能性があり、日本もこれを機に米軍から空母運用経験を学ぶものと見られる。
共同通信によると、いずもは4月30日に横須賀基地を出港した。南中国海とインド洋の海域で、引き続き米国及び東南アジア諸国の海軍と合同演習を実施する予定だ。南中国海の軍事演習に参加する日本側の兵力にはいずもの他に、「むらさめ」「あけぼの」ミサイル駆逐艦が含まれる。日本側の艦艇はレーガンと艦隊を組み、通信検査、戦術演習、連絡・交流などの戦術訓練を行う。
『艦載武器』の石宏執行編集長は、環球時報の記者に対して次のように述べた。
日本の準空母と米国の空母が南中国海で合同演習を行うのはこれが初めてではない。日米軍事同盟の役割と分業を見ると、南中国海で大黒柱になるのは米空母の固定翼艦載機だ。日本側の艦艇は主に対潜及び掃海任務を担当する。いずものSH-60K対潜ヘリ、MCH-101掃海ヘリは主に米軍の「下働き」を担当する。海自のあけぼのとむらさめは対潜作戦を中心とする第3世代汎用駆逐艦で、その参加に今回の演習の特殊性がある。演習の規模を拡大し協力を強化したほか、米軍と艦隊訓練を行い、護衛航行艦隊と空母の共同作戦という貴重な経験を積んだ。いずもはF-35Bがまだ配備されていないが、空母の運用方法を学ぶ必要がある。演習の報道を見ると、日本側は空母運用と保有を切に願っている。海自の隊員は演習中に米空母に乗艦し、米軍艦載機の甲板における発着艦、調整、保障などの操作経験を近距離で学習する可能性がある。今回の軍事演習は、日本側が空母を使用するための事前準備として見ることができる。
今後は海自と米軍の強襲揚陸艦が南中国海で合同演習を行う可能性を否定できない。日本側は南中国海でF-35Bを運用する経験を手にし、空母運用をマスターするための基礎を作る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月14日