北海道・網走沖のオホーツク海で行われていた日本国内最後となる調査捕鯨が24日、計画していた全日程を終えた。1987年に始まった日本の調査捕鯨は約32年で終了。日本政府は30日に国際捕鯨委員会(IWC)を脱退し、7月1日から商業捕鯨を再開する。共同通信が伝えた。
日本水産庁によると、調査捕鯨はIWCが商業捕鯨の一時停止を決定後、南極海で1987年、北西太平洋で1994年に始まった。反捕鯨国の強い批判にさらされてきたが、商業捕鯨再開を目指す日本政府は、再開時に適正な捕獲枠を算出するため調査を続けてきた。2018年度までにミンククジラやイワシクジラなど計1万7000頭以上を捕獲した。
今回の網走沖は北西太平洋の調査捕鯨の一環で、地域捕鯨推進協会(福岡市)が実施。ミンククジラの生息状況を調べるため、宮城県石巻市など6業者の小型捕鯨船5隻が網走港を基地に6月1−24日、昨年と同様の47頭を捕獲する計画だった。
6業者は7月1日に北海道釧路市を最初の拠点として始まる沿岸の商業捕鯨も手掛ける。 水産庁が捕獲枠を設定するが、決まっていない。
調査捕鯨は国際捕鯨取締条約で認められており、生息数や年齢などの科学的なデータを収集する。
日本による北西太平洋の2019年度の調査捕鯨では、4月に三陸沖で20頭、5月に八戸沖で27頭を捕獲。 南極海の調査捕鯨は2018年度で終了し、今年3月に共同船舶(東京)が運航する捕鯨母船が帰港している。
2018年9月にブラジルで開かれたIWC総会で、日本は商業捕鯨再開を提案したが否決され、昨年12月に脱退を通告した。 商業捕鯨再開後、日本は調査捕鯨を実施しない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月25日