中国のスパコンに決定的な影響はなし
江蘇理工学院コンピュータ工学部の郁銭博士は記者に、「中国のスパコンは現在、CPUの国産化を実現している。高級CPU以外も、中国は独自開発が可能だ」と述べた。
「米国のこの措置により、中国は米国から高性能CPU及びストレージシステムやシステムソフトなどの重要スパコン製品を購入できなくなる。しかし中国のスパコン発展に対しては決定的な影響を及ぼさない。CPUはスパコンの重要部分だが、すべてではない」
無錫市半導体業界協会の専門家は「考え方を変えるならば、米国が中国のスパコン大手を公然と攻撃することは、完全に悪いことではない。これは中国に自主革新の加速、川上の設計業及び中核高級チップの強化を迫る」と述べた。1985年に日米貿易戦争が発生すると、日本の集積回路の内需と輸入シェアに変化が生じた。日本の集積回路の規模は数年後に米国を上回り、集積回路の世界的な強国になった。中国は今後、インターネット、ストレージ、システムソフト、応用ソフト、電源、冷却などの各システム部品の技術で進展を実現し、スパコンを利用したシステム及び応用ソフトの開発を重視しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年6月25日