地震の早期警戒から地震発生までの時間は長くないが、住民は震度を知り、適切な方法で危険を回避できる。日本気象庁と防災科学技術研究所はこのほど、海底地震計の観測データを研究しており、太平洋海域で地震が発生した場合、早くて発生の25秒前に緊急地震早期警戒を発表できると明かした。
地震が発生しても慌ててはいけない「命の三角形」を十分に利用
学生の自己防護意識を高めるため、日本の多くの学校が震災訓練を不定期的に行い、地震発生時の避難方法を教えている。しかし、実際に発生した時、自分がいる環境に合わせて正確に対応し、危険を回避する必要がある。
楊有文さんはアパートの6階に住み、地震発生時は学校で行なった震災訓練と同じように階段をすぐに降りた。彼は、「最初は必死な思いで外に走ったが、自分しか外に出ておらず、近所の人たちは行動していなかった」と話した。その後、日本の友人から日本の家屋は耐震性が高く、震度6~7の地震に耐えることができると聞いた。非常に大きな地震でない限り、家にいた方が安全である。
日本国際医療福祉大学に留学する劉興凱さんは、地震発生時に急いで階段を降りるのではなく、洗面所の安全な「命の三角形」にしゃがんだ。「洗面所の空間は狭く、天井が落下しにくく、水もある。地震発生後に閉じ込められても数日は耐えられる」と話す彼は、地震発生時は外に出るのは良い方法ではないとアドバイスする。「走っている途中に落下物でけがをしたり、高層マンションの住人は時間もかかるため、賢い選択ではない」と述べた。
すぐに家族に連絡 余震対応に備える
子供を留学させる両親にとって、その安全は最大の関心事である。自然災害が突然発生した際、自分の安全確保を前提に、すぐに両親に連絡することで保護者を安心させ、自分の緊張をほぐすことができる。
劉睿さんは地震発生後すぐに両親に無事を知らせた。彼女は、「地震を初めて経験し、海外で1人暮らしをしているため、本当に怖くて両親に電話をしようと思った」と話した。また、彼女は多くの国内の同級生から「安全に注意し、防護策をとるように」という内容のメッセージを受け取った。劉睿さんは、「発生直後は驚いたが、これほど多くの人が関心を寄せ、心配してくれたことに感動し、それほど怖くなくなった」と述べた。
劉興凱さんは、地震発生後も警戒が必要だと話す。確かに過去、多くの大きな地震の後に余震や津波が発生しており、学生も注意が必要である。楊有文さんは地震が発生した日の夜、また余震が発生するのではないかと心配で眠れず、一晩中座って発生するかもしれない突発的状況に備えたという。劉睿さんは、地震があった翌日にスーパーで食品と水を買い、家に応急医療箱を置いて備えた。多くの学生が地震を初めて経験したが、その後発生し得る余震と津波に十分に備えていた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月28日