最新情報によると、劉慈欣のSF大作『三体』の日本語版が今月4日に正式発売される。日本最大のSF小説出版社の早川書房が刊行。価格は2052円。
早川書房は2017年6月にSF雑誌『S-Fマガジン』の中で、華人創作のSF小説を掲載していた(郝景芳の『折りたたみ北京』、陳楸帆の『麗江の魚』、ケン・リュウの『紙の動物園』)。劉慈欣の『三体』も発売が決定した。
興味深いことに、日本トップのゲームデザイナーである小島秀夫氏は『三体』のファンで、自ら何度も推薦したことがある。今年5月には日本語版のプルーフ本を紹介し、さらに最近になると最終版を紹介した。日本語版の帯には日本の各業界の大物による推薦の言葉が掲載されているが、小島秀夫もその一人だ。
日本語版は三部作の一作目のみで、残りの二作品(「黒暗森林」と「死神永恒」)の日本語版が出るかについては未定。
『三体』の一作目はケン・リュウの英訳により、第73回ヒューゴー賞最優秀長編小説賞を受賞した。中国とアジアのSF作品がこの「SF界のノーベル賞」を受賞したのはこれが初。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月4日