民間友好の促進 メディアが担うべき
同日のフォーラムでは、多くの重量級ゲストも中日両国の地方メディアの具体的な役割について自身の見解を述べた。大阪府国際交流長の播本裕典氏は、中日関係は新たな歴史的段階に突入し、両国の若者の交流を強化し、両国民間の相互理解を深めるべきだとの考えを示した。
中国翻訳協会の周明偉会長は、日本の遠山正瑛氏が10年で7000人の日本人を動員し、各家庭で食事を週1回減らし、節約したお金を中国の内モンゴルでの砂漠緑化活動にあてたことを紹介した。このようなエピソードは中日両国の民間交流に多くあり、メディアはより関心を示すべきだとした。
日中友好協会関西ブロック代表の田中彰寿氏は、中国現代社会の優れた文学作品を多く日本語に翻訳して日本の読者に推薦することを提案した。
湖北放送局の郭忠則局長は以下のように述べた。湖北は歴史にあふれ、日本人が好きな『三国志』の中の多くの名シーンが湖北で発生している。「赤壁の戦い」は咸寧で発生した。中日両国メディアは交流と協力の中で、両国民が好きな物語を共同で探り、発掘してもよいだろう。
中国で長期勤務・生活する読売新聞中国総局長の竹内誠一郎氏は完全な「中国通」である。彼は、「日本メディアは報道内容に負の題材を選ぶ傾向がある。しかし周知の通り、中日両国民の9割以上がメディアの報道で相手国を知る。そのため、メディア従事者は自分が担う責任を忘れず、実際の作業で自身の判断と選択を貫き、中日関係をより成熟、友好的にする努力をすべきである」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月6日