家庭用端末機器であるスマートスピーカーは今後、中国の各家庭に普及する可能性があり、大手インターネット企業が競争を繰り広げている。
2018年4月、百度は低価格のスマートスピーカーを発表し、瞬く間に市場の主導権を握った。今年4~6月の世界スマートスピーカー販売データによると、百度はアリババとグーグルを超え、アマゾンに次ぐ世界2位のスマートスピーカーメーカーになった。
市場分析会社Canalysの調査によると、今年4~6月の中国国内のスマートスピーカー販売台数は約1260万台で、米国の2倍以上だった。また調査で、スマートスピーカーの使用頻度は1日平均20~30回、合わせると約2時間であることもわかった。中小都市のユーザーは時間に余裕があり、テレビやオーディオの代わりに使用時間はスマートスピーカーを使用するため、使用時間が長い。
各大手インターネット企業は自身の優位性を築き、スマートスピーカーに新たな機能を追加しようと試みている。例えば、アリババはディスプレイ、カメラ、マイクを取り付け、医療相談、動画教育、フィットネスなどの遠隔サービスも提供する。小米はスマートスピーカーをプロジェクター、冷蔵庫、空気清浄機などのスマート家電を操作する中枢システムにしている。
しかし、スマートスピーカーでまだ利益は上げられていない。米国のIDCの研究員は、この市場は消費者の習慣を形成し、ユーザー増加に努力する段階にあると話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年10月12日