菅氏の就任、中日関係の変化と不変

菅氏の就任、中日関係の変化と不変。菅氏の選出により安倍晋三首相の急な辞任による政治の空白期間が終わり、ポスト安倍時代の日本の政治・経済の構造及び動向の不確実性に終止符が打たれた…

タグ:自民党 総裁選 平和主義 戦略

発信時間:2020-09-16 11:03:27 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 先ほど日本自民党の衆参両院の国会議員と地方代表の投票により、菅義偉氏が大差で自民党の新総裁に当選した。菅氏は16日に日本の第99代首相に選出され、日本の政界では海部俊樹氏から31年ぶりの平民首相となる。日本で新型コロナウイルスの感染が続き経済が低迷するなか、菅氏の選出により安倍晋三首相の急な辞任による政治の空白期間が終わり、ポスト安倍時代の日本の政治・経済の構造及び動向の不確実性に終止符が打たれた。


 菅氏は総裁選に出馬した当初より、安倍氏の基本路線を継承するという方針を示していた。菅氏の当選により多くの日本人が安定を感じ、安心している。感染症に見舞われる日本は連続性のある改革政策と実務的な外交を必要としており、アベノミクスの真髄も継承されなければならない。第一次安倍内閣で総務大臣を務め、第二次安倍内閣で安倍氏を8年弱サポートし、議員に8回当選した経歴により、菅氏は内政を思い通りスムーズに処理できるが、外交の処理能力については多くの人から疑問視されている。特に中米関係の駆け引きが日増しに激化するなか、菅氏が日米関係を深めると同時に中日関係を安定させることは容易ではない。最大の貿易パートナーである中国との関係を適切に処理できるかについては、肯定的・懐疑的・否定的な声が多い。


 筆者は、安倍氏の路線を継承する新任の首相である菅氏の外交が、安倍氏の積極的な平和主義外交を取り下げ別の方針を示すことはなく、また安倍氏の地球儀を俯瞰する外交の直接的なコピーになることもないと見ている。新首相の菅氏は安倍氏が作った外交の基礎に独自色を残すだろう。そのため菅氏が今後の中日関係を処理する際に、次のキーワードが浮かび上がってくる。


 (一)安定優先。菅氏にとって、非常事態の首相就任であるため、「安定」が非常に必要であることは間違いない。政治・経済は長期安定が必要で、感染対策も十分な自信が必要だ。社会の秩序は盤石でなければならない。対中外交はさらに整然たる秩序が必要で、進展を把握しつつ変化や危機を回避する。そのため最大限に安倍氏の周辺外交及び大国との外交の長所を継承し、安倍氏が蓄積した対中外交のプラスの遺産を拡大し新しく発展させることは、菅氏の対中関係処理の基本的な方針になるはずだ。菅氏も最近、中韓などのアジア諸国との意思疎通の必要性と戦略的意義を強調しており、周辺諸国に期待感を持たせている。

 

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