教育界トップクラスの名門校がアジア、特に中国の富裕層の子供を集めようとするなか、日本で国際学校(インターナショナルスクール)の建設が活況を呈している。ハロウ校、ラグビー校、マルバーン・カレッジなどの英国の名門校がこの島国にキャンパスを設立し、今後数年で3000人を超える学生を集める。これは日本にとって、2018年以降で最大規模の国際教育拡張だ。毎年の学費は930万円にのぼるが、これらの学校は自然豊かなキャンパス、国際的なカリキュラム、豊富で多彩なイベントにより富裕層の子供を集めようとしている。ほかにもこれらの学校には、日本が地理的に近く、新型コロナウイルスの感染率が低く、規制が少ないといったメリットがある。米ブルームバーグが伝えた。
日本のスキーで有名な安比高原に位置するハロウ校のマイケル・ファーリー校長(新任)は、「中国以外の場所でチャンスを模索している」と語る。ロンドンにあるハロウ校は、多くの英国首相と王室の学友を輩出しており、すでにアジア(特に中国)にも進出している。今年8月には180人の新入生がこの全寮制の、スキー場とゴルフ場を持つ学校に入る。毎年の学費は最低で850万円。ファーリー氏は、中国の学生が高い割合を占めると見ている。
息子と娘を日本のハロウ校に送る予定の中国人男性は、同校の「高い名声」に引かれたと語る。「私の子供がハロウ校に入学すると聞いた中国の友人から羨ましがられた。日本は(中国から)近く、文化的に(中国と)近く、比較的安全なため、中国の富裕層にとって魅力的だ」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年6月28日