中国海軍の艦艇による最近の日本周辺及び釣魚島における活動が、域外メディアから注目されている。中国の軍事専門家の張学峰氏は、「中国海軍の関連活動は正常な演習・訓練活動であり、国際法に合致する。関係者は過剰反応すべきではない」と述べた。軍事専門家の宋忠平氏は、「日本一周航行は我々の目標ではない。我々の目標は遠洋及びその上空だ」と述べた。
張氏は6日、「環球時報」の取材に対して、「中国海軍の関連海域における行動は、正常な演習・訓練活動であり、国際法及び各国の軍事実践に合致する。関連国は過剰反応すべきではない。実際に各国の軍事訓練は5、6月より頻繁化する。これは北半球に共通する法則であり、気象及び訓練計画と関係している。日本の海上自衛隊は6月に『インド太平洋巡航』を開始し、米国は西太平洋で『ブレイブ・シールド』演習を実施し、かつ6月29日に『リムパック2022』演習の幕を開けた。5日付米紙『星条旗新聞』によると、米空軍のF-35Aステルス戦闘機6機が火曜日に韓国に到着しており、韓国のF-35と初の訓練・演習を予定している」と述べた。
宋氏は6日、「環球時報」の取材に対して「日本周辺海域は遠洋ではなく、中国の艦艇の中国近海付近における活動にしかならない。日本一周航行は我々の目標ではない。我々の目標は遠洋及びその上空だ。中国の軍艦の日本一周航行は、日本という国の地理的な位置が比較的特殊であるためだ。中国の艦艇が東の太平洋に出て、列島線を越えるためには、日本周辺のこれらの航路と海峡を経由する必要がある」と述べ、次のように続けた。
我々の空母と大型水上艦は引きこもりではなく、近海の活動のみに留まることはなく、必ず遠洋で活動する。中国の空母と大型水上艦を、単に日本周辺での威嚇行動として定義するならば、これは中国海軍及び空軍の発展を見くびっている。我々は将来的に、遠洋及びその上空で各種警戒巡航、訓練、作戦任務を遂行する。日本及び外界がどれほど喧伝しようと、我々の既定方針は変わらず、戦略も変わらない。当然ながら戦術は柔軟で多様になる。外界の一部の雑音を中国はそれほど気にする必要はない。自国の発展と強軍の目標を揺るぎなくし、中国の主権、安全、発展の利益を守ることこそが、我々の最大の注目点だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年7月7日