9月29日には中日国交正常化50周年記念日だ。中日双方は50年に渡り、各分野の実務協力で多くの成果を手にしたが、複雑な国際情勢を受け両国関係は多くの壁と困難を迎えた。この重要な歴史の節目において、両国の政界要人と専門家・学者が多くの場で中日関係の50年に渡る発展の歩みと経験を振り返り、初心を温め未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係の構築に関する考えと展望について語った。
中西寛京都大学法学部教授、元日本国際政治学会理事長:日中の交流は量を増やすだけでなく、質を高めるべき
日中国交正常化から50年に渡る歴史は、次の3つの段階に分けることができる。1972−92年は日中友好時代で、1992−2012年は日中戦略的互恵時代で、2012年から現在は国際政治の重心が東に移る時代だ。
現在、米中の駆け引きがエスカレートし、ロシアとウクライナの衝突が長期化し、ポピュリズムが台頭し、新型コロナウイルスが依然として蔓延している。これは国際的な政治モデルの移転を引き起こした。現在の状況下で必要なのは協力であり、多くの世界的な問題は各国の協力による解消を必要としている。日中間では交流の数を増やすだけでなく、質を高めるべきだ。日中間ではまず双方にどのような共通する問題が存在するかを認識し、そこからこの問題をめぐり率直な交流を展開し、共に両国の協力を促すべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月26日