9月29日には中日国交正常化50周年記念日だ。中日双方は50年に渡り、各分野の実務協力で多くの成果を手にしたが、複雑な国際情勢を受け両国関係は多くの壁と困難を迎えた。この重要な歴史の節目において、両国の政界要人と専門家・学者が多くの場で中日関係の50年に渡る発展の歩みと経験を振り返り、初心を温め未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係の構築に関する考えと展望について語った。
賈慶国・全国政治協商会議常務委員、北京大学国際関係学院教授:中日両国は2つの問題を思考せよ
中日両国は2つの問題を思考する必要がある。まず、中日はかつての敵から平和共存と協力・互恵を実現できたのはなぜか。次に、中日関係に近年、数多くの困難が生じているのはなぜか。
1つ目の問題については、次のいくつかの理由があると思われる。(1)中国政府が日本の中国侵略の歴史を正確に認識し、日本政府と人民を区別した。(2)日本人民が平和的な外交政策を堅持し、平和憲法を守った。(3)日本の一部の指導者と多くの識者が中国侵略の歴史について改めて考えた。(4)両国政府が経済・貿易及び人員往来を高度に重視し、積極的に促進した。(5)中日政府が両国の係争と食い違いを慎重にコントロールした。
2つ目の問題の原因は次の通り。(1)日本政府が歴史問題にあいまいな態度を示している。(2)日本政府とメディアが中国の台頭を受け、「中国脅威論」を大々的に喧伝している。(3)日本人の歴史認識に問題がある。(4)インターネットの時代においては、ネガティブなニュースが目立つ効果があり、これを無視できない。
中日両国は歴史問題を適切に処理し、領土及び海洋係争をしっかりコントロールし、民間交流を促進し、最大の善意で中日関係を良くするべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月26日