9月29日には中日国交正常化50周年記念日だ。中日双方は50年に渡り、各分野の実務協力で多くの成果を手にしたが、複雑な国際情勢を受け両国関係は多くの壁と困難を迎えた。この重要な歴史の節目において、両国の政界要人と専門家・学者が多くの場で中日関係の50年に渡る発展の歩みと経験を振り返り、初心を温め未来を見据え、新時代の要求に合致する中日関係の構築に関する考えと展望について語った。
中国社会科学院世界経済・政治研究所の張宇燕所長:平和共存と互恵協力は中日関係の唯一の正しい選択
中日関係の政治の基礎が堅固で大局が安定している時は、双方の経済協力と地域協力の共同促進で大きな成果を得ることができ、両国・地域ひいては世界に安全と繁栄をもたらす。現在の中日関係が紆余曲折を経ているのは、中日関係の政治の基礎がある程度損なわれているためであり、また国家間の重要な政治の約束が形骸化されているためでもある。
新たな情勢を迎えた双方は、下記の協力を強化すべきだ。
(一)国際的な比較と歴史の分析により、中日の相互信頼の強化と二国間関係の安定の、地域経済の繁栄に対する非常に大きな重要性・必要性・可能性を明確にする。
(二)中日両国間の経済政策の調整を強化する。
(三)地域的な包括的経済連携協定(RCEP)を主軸とし、アジア太平洋の経済・貿易協力を掘り下げ、切り開く。
(四)中日双方が世界に公共財をより良く提供するための研究を強化する。
世界の複雑な情勢を受け、中日関係の地域的・世界的意義がより顕著になっている。中日の2000年以上に渡る交流の歴史と国交正常化から50年の歩みは双方に対して、平和共存と互恵協力が両国関係の唯一の正しい選択であることを教えている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年9月26日