深海漁:深海進出でより多くの魚を食卓に
養殖技術と海洋設備の技術の飛躍に伴い、漁場が近海から深海に拡張している。
中国海洋大学を筆頭とする協同イノベーションチームは黄海冷水団でのタイセイヨウサケの養殖を研究している。温帯での冷水魚の養殖は初の試みであり、中国の深海養殖の基盤を作り、新たな海水養殖ブームをもたらすとみられる。
中国海洋大学の元副校長の董双林教授によると、タイセイヨウサケやニジマスなどの高品質の冷水魚は中国の海水養殖分野において空白のままだった。中国には寒帯水域がなく、渤海から南中国海までは夏の海水温度が高すぎるため、サケやマスなどの冷水魚が生存できないためである。
董双林氏は、「高温の季節に、養殖網箱を冷水団に沈めたり、冷水団の水を養殖作業船に引くなどすれば、サケやマスも夏を越せる」と話す。
中国が製造したハイエンドの深海漁養殖設備は海外にも進出している。世界初の半潜水型スマート漁場であるノルウェー海上漁場養殖プラットフォームが先日、青島市の西海岸新区で交付された。これは世界最大規模の半潜水型スマート漁場であり、自動養殖技術、現代的エコ養殖理念、世界トップレベルの海洋設備を合わせた設計となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月9日