月面の光合成作用を検証
謝更新氏によると、今回の実験の主な目的は月面での光合成作用を観察し、科学普及を行うことである。「月面小型生態圏」を使って低重力、強放射線下での植物の種子の発芽、苗の生長、開花の全過程、また卵の孵化、幼虫の成長、蚕を破り蝶になるまでの過程を観察し、月での種子の呼吸と植物の光合成を検証する。
地球と異なり、月の自転周期は28日で、月の1回の昼は地球の14日と同じである。そうなれば、これらの動植物は月で昼と夜を14回ずつ過ごすことになる。
謝更新氏は、「光伝導セルを使って月面の自然光を取り込み、月にある資源を利用して動植物に月の光を浴びさせる。人工光で地球上の光と同じ環境を作ることも検討したが、月の光を利用してこそ実験の意味がある。動植物が月の光で生長できれば、人類は月に基地を建設し、長期間の科学研究活動を実施することもでき、人類が将来地球以外で生活できる可能性が出てくる」と話した。
また、「容器の温度をマイナス10度から30度に維持し、ジャガイモ、シロイヌナズナ、蚕卵のその中での小型生態循環を実現させたい。実験は28日を3回実施し、月面で順調に花が咲くとよい」と述べた。