▽人材育成を強化
より幅広く多様な事業を展開 UBSは2年前、「2020中国戦略」を策定した。期限まで半ばを過ぎた現在、この中で示された目標と約束は一つ一つ実現しつつある。
外銀が現地にどこまで根を下ろしているかを判断するには、人材育成が重要な指標となる。計画によると、北京・上海・無錫にあるUBSのビジネスソリューションセンターの従業員数は年末までに700人に増える。2020年に中国全体の従業員を2016年の倍の1200人に増やすという目標を実現するため、UBS大学は北京と無錫に相次いでキャンパスを開き、現地人材の育成に踏み切った。
株式投資でも、UBSは同業他社の先を行っている。今年4月末の「外商投資証券会社管理弁法」の発表後、UBS証券は、合弁会社で出資比率を51%に増やすことを申請した最初の合弁証券会社となった。
ケラー・ブッセ氏によると、中国ハブセンターは将来、事業の幅をさらに広げ、バックオフィスの支援サービスを提供するだけでなく、フロントオフィスの投資銀行や資産管理などの業務ともより緊密な協力・連動を形成、アジア太平洋地域でフロントオフィスからバックオフィスまでをカバーするサービス共有センターになる。
中国のハブセンターはさらに、多彩なニーズに対応したビジネスソリューションを提供し、ほかの地域のハブセンターとの差別化をはかる。より複雑で高精度な量的分析やモデリング、株式研究などのカスタムサービスを世界の顧客に提供することで、中国ハブセンターの価値と地位はさらに浮き彫りになる見通しだ。
「新華網日本語版」2018年7月15日