蘇翊鳴が金メダルを獲得した会場②工業時代の誇り・首鋼の大移転

中国網日本語版  |  2022-02-18

蘇翊鳴が金メダルを獲得した会場②工業時代の誇り・首鋼の大移転。

タグ:蘇翊鳴 ビッグエア首鋼 雪飛天

発信時間:2022-02-18 11:16:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ジャンプ台に立つと、群明湖、第3溶鉱炉、第4溶鉱炉、貯蔵庫、酸素生産工場など、首鋼工業団地の大半を目に収めることができる。冬季五輪選手の競技会場の前身が、機械が轟く首鋼工場エリアだったとは想像し難い。この一般人から見れば廃棄された古い工場は、ウィンタースポーツによって新たな生命を獲得した。首鋼イルミネーションフェスティバルやコンサートなどのイベントが次々と開催され、多くの高級ホテルも密かに建設されている。

 

 中国で最も古い鉄鋼メーカーの一つである首鋼は、工業発展の歴史に大きな名を残した。統計によると、首鋼は1979年から2009年にかけて、国に608億元の利益と税収をもたらした。鉄鋼市場が最も繁栄した時代、首鋼1社の利益と納税額が北京市の4分の1を占めた。全国各地に展開する首鋼の従業員数はピーク時で26万人にのぼった。首鋼は当時、中国の鉄鋼の「ドリームファクトリー」と呼ばれた。

 

 首鋼は工業時代の誇りだが、極めて深刻な粉塵汚染と騒音をもたらした。2008年の北京冬季五輪に向け、首鋼は企業の持続可能な発展のため、史上前例のない大移転に踏み切った。首鋼は2005年より重度汚染かつ高エネルギー消費の産業を北京西部の石景山から渤海沿いの曹妃甸に移転した。この大掛かりな事業には5年の月日と677億元の経費が費やされ、世界の工業の歴史に残る大移転となった。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2022年2月18日



 


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