幸福とは何だろう?中国人の幸福指数はどれくらいなのか?
コンサルティング大手の零点研究諮訊集団が調査した「中国人幸福指数」がこのほど北京で発表された。それによると、中国人の幸福指数は69.84ポイントだった。重慶晩報が伝えた。
今回の調査は中国の22省、5大自治区、4つの直轄市を対象に行われ、調査内容は心身、経済、仕事、家庭、結婚・恋愛、性愛、交際、娯楽、社会の9カテゴリーに渡る。
▽経済、社会環境、娯楽が幸福感に影響
回答者の直観的な意見では、中国人の幸福感を左右する重要な3要素は、「健康な体」、「あたたかい家庭」、「すばらしい結婚生活」だった。しかし、潜在意識を分析すると、中国人にとって幸福感を左右する最も重要な3要素は、「経済」、「社会環境」、「娯楽」であることがわかった。注目すべきは、中国人が従来重視してきた「家庭」と「結婚」が幸福感に及ぼす影響は限られており、「経済」と「社会の発展」こそが中国人にとって重要であった点だ。うち、月収が1万2000元-1万5000元の人が最も幸福感が高かった。
▽主婦の幸福感は9位と振るわず
職業別に幸福感を見ると、公務員がトップだった。公務員は、家庭や夫婦関係において幸せだと感じることが、顕著な特徴だ。不動産業界がそれに続き、金融関係も上位につけた。
一方、主婦の幸福感は9位と低く、心身、仕事、性愛、交際、娯楽面でのポイントが他を大きく下回った。やはり外に出て仕事をした方が生活が充実するようだ。
▽離婚した女性は離婚した男性よりも幸福
従来の考えでは、女性は男性よりも幸福だととらわれがちだが、調査によると中国の男性の幸福度は女性よりも高かった。中でも男性は41歳、女性は28歳が最も幸福度が高かった。これは、男性は41歳ごろに社会的地位も高まり、生活経験も十分に積んでいるから、女性は28歳ごろに恋愛、結婚を経て家庭を持ち、幸福感が高まるためだと思われる。
意外だったのが、離婚した女性の幸福度が離婚した男性の幸福度を大きく上回ったことだ。離婚した女性は経済、娯楽、交際などの面で幸福度が普通の女性と変わらず、中にはやや上回るケースもあった。
「人民網日本語版」2011年6月29日