胡潤研究院は《2012中国富裕層のブランド傾向報告書》の発表と合わせ、“2012胡潤が選ぶ中国富裕層が好む贈答品ブランド”と “2012胡潤が選ぶ世界の価値あるぜいたく品ブランドトップ10”を掲載した。この2つのランキングはほとんどが外国ブランドで、中国ブランドでは、ともに酒造メーカーの茅台と五粮液がわずかランクインしただけでだった。
「中国富裕層が好む贈答品ブランドからは、特に旧正月を迎える時期であり、中国の富裕層が贈答品に欧米ブランドを好むことがわかる」と胡潤は分析。また、世界の価値あるぜいたく品ブランドトップ10に並んだのは、5つがフランス、2つがイタリア、1つが中国、米国、スイスのブランドで、ルイ・ヴィトン、カルティエ、エルメスがトップ3だった。茅台は、唯一の中国ブランドで5位につけた。アップルはこれに続き5位だったが、調査ではマクロ経済の環境が不透明であることから、富裕層の年間消費は前年から9%下がり、年間平均消費額は176万元(約2140万円)という。
茅台は“2012胡潤が選ぶ世界の価値あるぜいたく品ブランドトップ10”ランキングで、ブランドバリュー120億ドルで第4位。ほかにも、ランクインした中国ブランドでは五粮液があり、第7位につけている。「茅台のブランドバリューはベンツやシャネルより高い」と、胡潤研究院は酒類のブランドとして、茅台はヘネシーやレミーマルタンを超えた価値があると解説している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年1月12日