温家宝総理は14日、北京で「両岸経済協力枠組協定(ECFA)は総合的な、かつ台湾海峡両岸の特色を備えた協定である。この協定の調印により、海峡両岸は、平等に協商し、互恵と共栄を求め、相手の関心事を相互に尊重するという三つの原則を確実に守るべきだ」と述べた。
これは14日、全人代会議閉幕後の記者会見で述べたもので、温総理は、「協定調印の際に、海峡両岸の経済的規模と市場条件の差異を充分に考慮し、台湾の中小企業と多くの民衆の利益に関心を寄せ、特に台湾農民の利益を考慮すべきである。大陸側は関税の減免を通じて、台湾側に利益を譲る」と述べた。
温家宝総理はまた「協定調印は複雑な過程であるが、海峡両岸は兄弟の間柄にあるので、問題は最終的には解決することができる。中華民族は、5000年の歴史と文化を持ち、さらには巨大な結集力を有し、世界をあっと言わせる能力がある。したがってこれまで50年の双方の政治上の相違よって、5000年の文化を捨てるようなことがあってはならない」と述べた。
「中国国際放送局 日本語版」より 2010年3月14日