(三)小さな問題と根本的な問題を一緒に解決し、総合的な施策を講じて、物価総水準の基本的安定を保つ。⑴ 市場の供給を確保する。農産物・副業生産物の価格の安定化を、物価の安定を保つ上での重点課題として位置づける。「米袋」省長責任制と「買物かご」市長責任制を徹底させる。重要商品とりわけ生活必需品の生産・運輸・販売の整合性を強化し、政府の備蓄体制と商業備蓄体制を整え、主要農産物の買付・備蓄と放出を上手に行い、輸出入に対する調節に力を入れる。引き続きトウモロコシの高付加価値商品への加工を厳しく規制する。⑵ 流通コストを減らす。流通費の引き下げに関する総合的対策を制定し、実施する。引き続き生鮮農産物輸送の「グリーン通路」 政策を実施し、公益的農産物の卸売市場、自由市場などへの助成策を徹底させ、大中都市にディスカウント・ストアを普及させ、食糧と食用油の倉庫施設の整備を支援し、農産物のコールドチェーンと食糧の現代的物流を鋭意発展させる。西部地区において政府が銀行融資により建設した二級自動車道路の通行料金を早急に廃止し、自由市場や、大規模小売企業の施設使用料徴収を規範化する。物流業者に対する営業税差額課税政策の試行範囲を拡大し、大口商品貯蔵施設の都市土地使用税に関する政策を確実に実施し、一部の農産物の卸売・小売段階に課する付加価値税政策を見直し、充実させる。スーパーや、学校、卸売市場などへの農産物の産地直送を広く普及させる。⑶ コントロールの能力を高める。食糧、ブタ、食用油、化学肥料、電力・石炭など重要商品の価格コントロールの予備案を充実させる。基本的な野菜の品種にかかわる政策的保険制度の確立を急ぎ、冬・春野菜備蓄制度を健全化する。政府の管理下にある商品の価格調整のタイミング、ペース、度合いを適切に把握する。価格調節基金制度を整備し、社会的救済・保障の基準を物価上昇にスライドさせる仕組みを実行し、充実させ、低所得者層の基本的生活を保障する。政府による価格設定商品の生産コストに対する監督・審査や、経営者の値段付けの規範化およびサービス料金などにかかわる法律・法規を制定する。⑷ 市場に対する監督管理を強化する。「三農」や企業、多くの人々の生活にかかわる価格と費用への検査を徹底させ、電気通信サービスの規範化に取り組み、料金体制に対する監督管理を強化し、電力・石炭の契約の履行状況に対する検査を行い、石炭にかかわる基金と料金を整理し、商業銀行の手数料に対する特別検査を行い、交通運輸分野におけるむやみやたらな罰金・料金徴収を整頓し、引き続き独占価格禁止の法令の執行を強化する。さまざまな価格違法行為を厳しく取り締まる。